新しい年になって1ヶ月、世間では悲しいニュースばかり…
明るいニュースが世間を賑わしてほしいと心から願っています。
さていよいよ、326-woodsも来シーズン用薪の生産を本格始動!
去年届いた20トン分のナラ原木をやっと薪にできます。
今年の生産計画としては、合計40~45トン分=軽トラ約80~90台分くらい生産しようかと考えています。
そこで今回は自分で薪を作る上で、注意しなくてはいけない点を順に考えてみました!
是非、薪を作っている方は参考にしてみてください。
薪の長さはどう決める?
薪の長さは、使っている薪ストーブの大きさで変わってきます。
まずはストーブの炉内の長さを把握して、少し余裕があるくらいの薪の長さにします。
あまり炉内を薪でいっぱいにしてしまうと、薪ストーブ内の空気の流れが悪くなって焚付けに火がつきにくくなります。部屋へ煙が逆流する原因にもなりえます。
小さな薪ストーブを除いて、一般的に40センチがどの薪ストーブにも入るサイズだと思っています。焚べるタイミングを考えてみても、短すぎると1時間の間に何度も薪を焚べなくてはなりません。
他に考えることは、原木を玉切りした時のロスです。例えば、2メートルの原木が入荷したら40センチか20センチが一番生産ロスが少なくなります。
日本では40センチが一般的ですが、北欧では薪販売も規格があり30センチと決まっているようです。正直、玉切りした木を動かすにも30センチだと運びやすくて、乾燥期間も短いです。(あとは自分の好みです!)
木の種類を決めよう!
木には様々な種類があります。薪ストーブに適している木は、正直少ないのが現状です。木は大きく分けて「広葉樹」と「針葉樹」の2種類。
薪ストーブを使う視点から見てみると、
広葉樹 → 火持ちの良さ
針葉樹 → 火力の強さ
これらの特徴を活かして薪ストーブを効率よく燃やすこと!
広葉樹 → 乾燥期間が長く、とにかく重い
針葉樹 → ヤニが出る、燃やすと臭い
どちらもメリット・デメリットがあります。
個人的には大割の広葉樹と小割の針葉樹で焚付けしていくのが、ベストだと思っています。私は、広葉樹の中でもナラやクヌギ、クリが香りが良くておススメ!また炎の姿も美しく、薪ストーブユーザーには好まれる木になります。
薪の太さを考えよう!
薪割りする時に忘れてはいけないのは、薪の太さ。
薪ストーブを使っている方はご存じかもしれませんが、薪の太さには3種類あります。
手の甲の太さ → 大割
甲の半分 → 中割
中割りの半分 → 小割
さらに親指位の太さが焚付けサイズと言われています。
薪をストックする比率としては、大割を6割、中割を3割、小割を1割としておくと焚付けする時、苦労をしないで簡単に火をつけられます。
また、薪割りをしていると節の部分が必ず出てきます。見た目は悪いですが、節の部分は木の密度が高くより炎の火持ちが良くなっています。
見た目が悪いので、いつも自宅用に節のある部分を使っています。
乾燥方法を考えよう!
薪割りし終わったら、薪の表面は水分も多いので少しくらいバラ積みして放っておいても問題ありません。ただ梅雨時期は、ブルーシートで雨が当たらないようにしておくと安心かもしれない。
すでに薪棚を用意しているのであれば、そこへ入れて最低でも半年以上は乾燥させましょう!日当たりと風当たりが良いと半年~1年もあれば十分に乾燥する(乾燥される場所に結構左右されます)。
どうしても薪棚が用意できなければ、できるだけ重ならないようにバラ積みでも大丈夫です。南側の日の当たる場所を選んで置くとカビを防ぐことができると思います。
薪をお互いに叩いて「カンカン」「コツコツ」と高い音がすれば、ある程度乾燥が進んでいる証拠です。たくさんの薪を生産をしている私は、広葉樹の太さをみて持ち上げるだけで自重で判断ができます。
最終的には、自分の薪ストーブで燃やしてみるのが一番かもしれません。
薪を見極めよう!
これだけ長年薪を割っていると様々な木があって、節があって、水分を含んでいる部分があったりと毎回違う顔を見せてくれます。
薪ストーブで薪を焚くときも一緒。
どのタイミングでどんな薪を入れたらいいのか、特に正解はありません。毎回、炎の様子を想像しながら薪ストーブを楽しんでいます。(結構マニアックですが…)
個人的には、初めは中割りの真っすぐな薪を入れつつ、少し熾になったところで節の大割を入れます。少しすると徐々に温度が上がって,一気に火力が強くなります。そんな時は二次燃焼を使って効率よく薪を燃やします。
ある程度家が温まったところで薪を一本ずつゆっくり燃やしていきます。
まとめ
自分で燃やす薪は自分で作る…理想はそこなのかもしれませんが、
半分購入して半分自分で作るのもいいのではないかなと思います。
まずは「薪ストーブを楽しむこと」「癒される炎を楽しむ」
私はそこにはお金では買えない大切な時間が流れているような気がします。
ではでは、また薪づくりの様子をレポートします!