薪ストーブユーザーのみなさん、こんにちは!
毎日少しずつ暖かくなってきて南の方から少しずつ春の便りが届き始めていますが、まだまだ寒い日が続く日もあって薪ストーブの前から離れられない、ごめさんです。
薪がきちんと乾燥しているか、判断する材料があいまいな場合、十分に乾燥した薪として使えてないこともあります。そこで今回は、見た目ではわからない薪の乾燥度を測定してくれる優れ物の紹介!「デジタル含水計」を実証してみようと思います。
「デジタル含水計」はこんな方におすすめ!
薪ストーブを使用していて、こんな経験はありませんか?もし当てはまる場合は薪の乾燥が不十分かもしれません。
火付きがうまくいかない原因として、未乾燥の薪を燃やしているケースが多いです。特に薪ストーブ初心者の方は、薪の乾燥を判断しずらいと思います。
今回の「デジタル含水計」を使うことで、初心者でもわかりやすく『薪の乾燥を見える化』することが大事です!これで乾燥した薪を判断して、適正な量で燃やすことができますね。
薪ストーブにNG!「未乾燥の薪」って?
薪の乾燥期間は、原木から加工して針葉樹であれば1年・広葉樹であれば2~3年は必要です。乾燥場所の環境条件(日当たり・風通し)と割り方(大割・中割など)によっても大きく左右されると思います。
参考までに薪棚DIYの記事に薪棚の良い設置条件を書いています
未乾燥の薪を使うとどうなる?
乾燥してない薪を使ってしまうとせっかくの楽しい薪ストーブライフも台無しになってしまいます。せっかく部屋を暖めたくて薪を燃やしても部屋は暖まらないし、煙突にも良くないのです。
具体的に、どのようなトラブルがあるのかと言うと…
未乾燥の薪を燃やして一番怖いのが、煙突火災です。
薪が十分に燃えずに煙だけが発生し、煙のススが煙突内部に付着して、最終的に詰まってしまいます。煙突が詰まってしまうと室内への煙の逆流や煙突火災が発生します。
煙が多く発生してしまうと、ご近所の迷惑にならないかも心配の一つです。しっかり乾燥された薪を使うことと、燃焼のコツをつかむことで解消されそうです。
簡単な着火方法についてはこちら
薪の乾燥チェック『デジタル含水計』を使ってみよう!
今回は『ファイヤーサイド社』のデジタル含水計を使用します。さまざまな計測メーカーで同類計測器が販売されていますが、薪の乾燥具合をみるには薪ストーブメーカーの推奨品が良いです!
内容品は、計測器本体・キャリーケース・交換用プローブ×2本(針)です。
計測器本体裏の電池フタを取り外して、9V角電池の端子(+)(-)を必ず確認して接続します。
最近は単三などの電池が多く、角電池を使うことが少なくなっているので端子接続には注意しましょう!
デジタル含水計の使い方
- 本体上部のプローブカバーを外し電源ボタンを押す
- ローブを測定したい薪に差し込みます。(深さは約2mm程度)
- 硬い薪の場合は刺さりにくいので、先のとがったドライバーであらかじめ小さな穴を空けておくといいです。
デジタル含水計の注意点
本体の使用測定条件が0~40℃です。冬の屋外では気温が低すぎて測定ができません。
特に長野の冬は寒いですから。。。
- 必ず薪の木目に沿った向き(写真のように薪の繊維と並行)に2本のプローブを均等に差し込む!数秒で薪の含水率が表示されます。
- 薪の外側(樹皮)と内部では含水率が異なる為、必ず割った面で計測することがポイント!
- 常温の室内に計測する薪と測定器を、同じ場所に置いて10分程度経ってから測定することで正確な含水率がでます。
今回計測した薪は、含水率18%で薪ストーブに適した乾燥した薪でした!
薪の乾燥期間は、原木を切り出ししてから約2年間乾燥させたものになります。乾燥期間では判断できないので「数値で見える化」されると分かりやすいですね。
切出されたばかりの生木:40~50%
未乾燥の状態で薪ストーブ用としてはまだ使えない。
最低1年位は乾燥させましょう!
薪ストーブに適した薪:20%以下
十分に乾燥した状態ですぐに薪ストーブ等で燃やすことができます。
使用する薪を、計測器で1本1本全て計測する必要はありませんが、薪棚に置いてある薪を数本抜き打ちで計測するとよいです。
もし乾燥が不十分の場合は、雨が当たらない日当たりの良いところに置き、1ヶ月程度したら再度測定してみるのも良いですね。
まとめ
今回は、乾燥した薪を薪ストーブ初心者の方でも簡単に判断できる道具を紹介させて頂きました。薪の乾燥具合は、薪ストーブの暖房効果や煙突への影響など色々な面をみても重要なことが分かります。
自分達で薪を作る場合に、「デジタル含水計」の活躍は間違いなしです!薪ストーブユーザーであれば、1台持っていて損はないと思います。
私の薪もお客様にお届けする前に必ず含水率で確認してから配送させて頂いております。小さなことですが、ここは手を抜くことなく、しっかりと乾燥した薪をお客様へお届けしております。
薪販売を始めて、薪ストーブや自然からいただく薪に奥深さを感じますね!これからも薪業に励むとします!
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これからも薪ストーブライフを快適に楽しむために色々な道具やコツをご紹介していきます。次回の便利グッズもお楽しみに!
\最後まで読んでいただきましてありがとうございました/